Japan,
2021年
1月
5日
|
14:00
Asia/Tokyo

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

2020年、旅行業界はこれまでに経験したことのない事態に直面しました。

国をまたぐ移動は制限され、飛行機は運休し、日常生活のさまざまな面で停滞しました。めまぐるしく変わる状況に対応するため、お客様やパートナー施設が必要とする支援を確実に届けるための業務が始まりました。事業を安定させ、今後数年間で予想される旅行機会の減少に合わせて最適化し、お客様にさらなる価値を提供するために、また、パートナー施設がビジネスを立て直すサポートをするためにはどうすればいいのか検討し、力を尽くしてまいりました。この困難な局面において、お客様やパートナー施設、そしてお互いを支えるために24時間体制で対応にあたったすべての従業員を誇りに思います。

ブッキング・ドットコムは、商品開発に関しては常にお客様第一のスタンスを取ってまいりました。絶えず変化する消費者やパートナー施設のニーズに対応するためテクノロジーを駆使してきましたが、パンデミックによりそのニーズはさらに顕著となりました。感染拡大の当初からテクノロジーを活用して、柔軟性のある対応、カスタマーサービスの提供、消費者のニーズに合わせた検索機能の強化を行い、また、旅行が再開した時に向けてパートナー施設が集客できるように商品やサービスを提供してまいりました。旅行者の意向は時とともに変化し続けるので、私たちは常に柔軟さを持ち、努力を怠らず、スピード感を持ち続けなくてはなりません。

日本市場においては、2020年8月には、政府が主導する「Go To トラベル キャンペーン」に参加いたしました。これにより、日本の国内施設パートナーを支援し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地域の再活性化と国内観光需要喚起を可能とし、多くのパートナー施設の皆様より好評のお声を頂戴いたしました。さらに、このコロナ禍でも安心して宿泊施設を選んでいただけるよう、ブッキング・ドットコムでは新たな基準となる各施設の「健康・安全に関する取り組み」表示を独自に採用したり、旅館でも部屋食が楽しめるようサービスを強化したりするなど、今後も、お客様とパートナー施設の双方に提供するツールやサービスを常に改善・刷新し、このニューノーマルな世界で旅行を楽しめるようさまざまな角度からサポートしてまいります。

ブッキング・ドットコムにとって、旅行者が旅行先に求める宿泊から交通、文化体験、食、ショッピングまで、旅行に関わる「旅ナカ」のシームレスな予約を可能にする「コネクテッド・トリップ」は重要な施策の一つであり、2019年より一層強化してまいりました。今後もデジタル化がさらに進む社会で予約者のニーズにあった旅行体験を提供するべく、現在取り扱っている「旅ナカ」体験に加え、扱うサービスのさらなる充実化を図り世界をより身近に体験できる瞬間を提供してまいります。

旅行業界にとって、2021年はパートナー施設、各国政府、その他観光業界に携わるさまざまな人々とともに、この業界の未来を形作っていける、かつてない機会が到来すると期待しています。このような状況下だからこそ、新しい現実に対応するべく経済を支えるために国内旅行を促進し、業界の雇用を守り、技術革新を推進するための効果的なプログラムと長期的な支援を構築するために、各国政府や旅行業界全体で世界中の学びとインサイトを共有し、協力関係の強化を目指す必要があります。

また、新型コロナウイルス感染症によって環境や地域コミュニティへのインパクトに関する意識が一層高まっていることから、2021年以降はよりサステイナブルな旅やその意識がさらに加速し、広まっていくと見られています。ブッキング・ドットコムでは、2020年2月より英国サセックス公爵ならびに業界をリードする4社とともにグローバル・パートナーシップ「Travalyst(トラバリスト)」を発足し、また、11月には、デジタルトラベルカンパニーとしては初めて世界観光機関(UNWTO)と国連環境計画(UNEP)がエレン・マッカーサー財団と共同で主導している「グローバル・ツーリズム・プラスチック・イニシアチブ」に参画するなど、旅行業界におけるサステナビリティな取り組みに、より一層力を入れていく所存です。

ブッキング・ドットコムは、世界中の人々が再び自由に旅行ができる日に向けて、2021年もお客様とパートナー施設にできる限りのサポートをしてまいります。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社
北アジア地区統括リージョナル・ディレクター
ヴィカス・ボーラ